Oracle Cloud の無料枠(Always Free)の使い方と注意点

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公式ドキュメントで検証最終検証 2026-11-01編集部出典 8件

当ページの解説・制限値・構成図は、一般公開されている Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 公式ドキュメント、Oracle Cloud Price List、および Oracle University 公開試験ガイドを一次根拠として検証し、独自のSVG視覚図解として作成しています。

このページは、ロードマップ STEP 1 の「無料と有料の境界」の詳しい説明です。Free Trial、Always Free、従量課金の違いを知り、進め方を決めます。無料枠の全体の要約ははじめてのOCIにあります。

1. 3つの買い方と、登録で止まったときの確認点

OCIの使い方は、Free Trial、Always Free、従量課金の3つに分けて考えます。

3つの違い(2026-11-01確認、最新は公式で確認)

項目Free TrialAlways Free従量課金(Pay As You Go)
費用300米ドル分のクレジット枠内は無料使った分だけ
期間最長30日アカウントが有効な間契約の間
作れるもの対象のサービスAlways Free-eligible の表示があるもの対象のサービス
向いている使い方完成図全体を短期間で試す小さな検証を続ける閉域のDBを含む実際の運用

登録できないとき

公式の手順には、エラーごとの対処は書かれていません。そのため、手順に書かれた条件と入力内容を順に見直します。

公式の登録手順で確認できる条件(2026-11-01確認)

確認すること公式に書かれている条件
メールアドレス1つのアドレスで作れるクラウドアカウントは1つ
確認メールリンクの有効期間は30分。件名は Confirm your Oracle cloud account
パスワード8文字以上40文字以内。小文字、大文字、数字、記号を各1文字以上。氏名やメールアドレスは含めない
カードクレジットカード、または主要ブランドのロゴが付き、PIN が不要なデビットカード
少額の表示確認のための一時的な保留で、自動で取り消される
国Webから申し込めない国があり、その場合は Oracle の営業窓口へ連絡する

2. ホームリージョンの選び方

ホームリージョンは、登録時に選ぶ、テナンシの基準になるリージョンです。アカウント情報やIAMのリソースが作られる場所で、登録後は変更できません。

Always Free にとっては、さらに大事な意味があります。Compute と Autonomous AI Database はホームリージョンでしか作れません。Block Volume も、ホームリージョンの外に作ると通常の料金がかかります。

選ぶときは、次の順に考えます。

  1. 使う人に近いリージョンか。今回の題材は東京です。
  2. 社内のルールで、データを置いてよい国や地域か。
  3. Always Free の Autonomous AI Database に対応したリージョンか。対応しないホームリージョンでは作れません。26ai を使うときは、対応するホームリージョンを公式ページで確かめます。
  4. 迷うときは、公式の案内どおりアカウントを作る前に営業担当へ相談します。

別のリージョンをサブスクライブして使うことはできます。ただし、それで増えるのは使える場所だけです。Always Free の作成先はホームリージョンのままで、IAMの定義もホームリージョンにあります。

3. 回収と削除の条件

無料枠で一番困るのは、知らないうちにリソースがなくなることです。条件を時間の順に見ます。

After the Trialトライアル終了後のリソースの扱い
登録トライアル終了終了から30日有料リソースクレジットで作成A1 が枠を超過2 OCPU・12GB 超Object Storage20GB 超Always Free枠内のリソース使える使えるが新規作成は不可回収使えるすべての A1 が無効削除使えるすべてのオブジェクトを削除続けて使える(無料アカウントは60日以内の利用が条件)1234
  1. 有料リソース:猶予は30日。アップグレードしなければ回収されます。
  2. A1:終了時に合計が枠を超えていると、すべて無効になり、30日後に削除されます。
  3. Object Storage:終了時に20GBを超えていると、超えた分だけでなく全オブジェクトが対象です。
  4. Always Free:アカウントが有効な間は使えます。トライアルは登録から30日か、クレジットを使い切った時点で終わります。
トライアルは登録から30日、またはクレジットを使い切った時点で終わります(2026-11-01確認、最新は公式で確認)

トライアルが終わるときの準備

終了前に、次の3点を確認します。

  • A1 の合計を 2 OCPU、メモリ12GB 以内に減らす
  • Object Storage の合計を20GB以内に減らす
  • 残したい有料リソースがあるなら、アップグレードを検討する

Free Trial のクレジットで作った有料リソースは、30日の猶予の間にアップグレードしなければ回収されます。回収後にデータが残るとは書かれていないので、必要なデータは先に移します。

動かしていても起きる回収

Always Free のリソースは、トライアルの後でも対象になる条件があります。

使っていないと判定される条件(2026-11-01確認、最新は公式で確認)

対象条件起きること
Always Free の Compute7日間で、CPU使用率の95パーセンタイル、ネットワーク使用率がともに20%未満。A1 はメモリ使用率も20%未満回収されることがある
Always Free の Autonomous AI Database7日間使われない自動で停止。データは保持される
同上停止や非活動が累計90日回収され、完全に削除されることがある
無料アカウント60日以内に利用がある間は有効長く使わないと有効でなくなる場合がある

自分で消すときの違い

Always Free のリソースを消すと、その分の枠が空きます。テナンシごと消す場合は別の操作で、取り消せません。

  • 管理者が Tenancy Details の画面から Request tenancy deletion を実行します。
  • リソースは停止され、30日後にテナンシが完全に削除されます。
  • テナンシ、クラウドアカウント、すべてのリソースが対象です。

4. Always Free でできないこと

枠の数字より先に確かめたいのは、機能の制限です。今回の題材で影響が大きいものをまとめました。

題材に影響する制限(2026-11-01確認、最新は公式で確認)

サービスできないこと、上限題材への影響
Autonomous AI Databaseプライベートエンドポイントにできない。VCNに入れられないprivate-db に置けない
同上リソースの拡張ができない。手動バックアップ、リストア、Autonomous Data Guard を使えない復元の練習ができない
Compute(A1)合計 2 OCPU、メモリ12GB 相当まで2台なら1台あたり 1 OCPU、6GB が目安
Load BalancerFlexible LB は1個、最小と最大が10Mbps検証なら足りる。実際の利用では帯域の確認が必要
VCNAlways Free の状態では2つまで題材の1つなら収まる
Vault仮想プライベートボールトは対象外。シークレットは合計150個までパスワードの保管は枠内で足りる
メール送信インターネットへのTCP 25番は既定で不可アプリのメールは Email Delivery(Always Free は月3,000通)を使う
Free Tier Boundary無料の枠で作ったときの、完成図との違い
社員東京リージョン(ホームリージョン)VCN 10.0.0.0/16public-lbLB10 Mbpsprivate-appCompute 1A1 FlexCompute 2A1 Flexprivate-db無料のDBはここに置けない閉域にするなら有料のDBVCNの外(OCIのサービス)Autonomous公開エンドポイントVaultObject Storage12
  1. 赤の点線:Always Free の Autonomous AI Database は VCN の中に入れられないので、接続先はVCNの外になります。
  2. private-db:プライベートエンドポイントは Always Free では使えません。完成図のこの部分は有料です。
  3. 省略:ゲートウェイ、ルート表、Bastion、WAF は図から省いています。
Compute と LB はVCNの中に置けますが、Always Free の Autonomous AI Database はVCNの外になります

5. 無料だけで進める場合の制約

ロードマップを無料の範囲で進めると、STEP 5 の手前で止まる項目が出ます。次の3つから進め方を選びます。

進め方の比較(2026-11-01確認)

進め方できること制約
Always Free だけVCN、Compute、LB、Bastion、Vault の基本閉域のDBとその接続は学べない。WAF は Always Free Resources のページに項目がない。公式の価格情報には0円の範囲があるので、見積もりで確かめる
Free Trial で一気に試す完成図全体を30日以内で試せる終了までに片付ける必要がある。予定を組んでから始める
アップグレードする閉域のDBを含めて続けられる枠を超えた分は課金される。予算アラートを先に置く

低価格の Autonomous AI Database for Developers もありますが、これもプライベートエンドポイントには対応せず、VCNにも入れられません。公式でも開発やテスト向けとされ、本番利用は勧められていません。閉域の練習の代わりにはならない点に注意します。

アップグレードしたあとも、Always Free の枠の分は課金されません。ただし、公式は Block Volume の節で、有料と Always Free のボリュームを混ぜることを勧めていません。実際の運用で Always Free の Compute を使い続けるかどうかは、回収の条件も踏まえて考え、見積もりで費用を確かめましょう。

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よくある質問(FAQ)

Always Free はクレジットカードに請求されますか?
公式の登録手順では、アップグレードしない限りカードへの請求はないとされています。確認のために少額の一時的な保留が見えることがありますが、自動で取り消されます。アップグレード後は、Always Free の枠を超えた分が課金されます(2026-11-01確認、最新は公式で確認)。
ホームリージョンはあとから変えられますか?
変更できません。別のリージョンをサブスクライブして使うことはできますが、Always Free の Compute と Autonomous AI Database はホームリージョンでしか作れません。
Always Free だけで経費申請アプリの本番を動かせますか?
この題材の完成図のままでは作れません。Always Free の Autonomous AI Database はプライベートエンドポイントに対応せず、VCNにも入れないためです。無料の範囲は学習と検証に使い、閉域のDBは有料で用意する形になります。
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