入門・無料枠

OCIとは?Oracle Cloud の全体像と無料枠をやさしく図解

OCI(Oracle Cloud Infrastructure)とは何かを、全体の構造、AWSとの違い、Always Free の範囲とあわせて図解します。はじめて触る人が迷いやすい点も整理しました。

公式ドキュメントで検証最終検証 2026-10-31編集部出典 3件

当ページの解説・制限値・構成図は、一般公開されている Oracle Cloud Infrastructure (OCI) 公式ドキュメント、Oracle Cloud Price List、および Oracle University 公開試験ガイドを一次根拠として検証し、独自のSVG視覚図解として作成しています。

1. OCIの全体像

OCIの構造は、Oracleの物理設備と、契約したテナンシの中の論理の箱に分けて考えると整理できます。リージョンの中にADがあり、ADの中にFDがあります。テナンシはリージョンを使う側で、その中をコンパートメントで分けます。

OCI Big PictureOCIの全体像:物理の入れ子と論理の箱
Oracleの物理設備リージョンAD 1FD 1FD 2FD 3AD 2FD 1FD 2FD 3AD 3FD 1FD 2FD 3VCN:範囲はリージョン単位リージョナルサブネット:全ADをまたぐテナンシ(契約全体)コンパートメント(権限の箱)ルートNetworkVCN・DRGProd本番のVM・DBDev開発のVM・DB物理の場所とは別に分ける使う作る
  1. 物理の入れ子:リージョン → AD(データセンター群)→ FD(障害の単位)。東京・大阪のようにADが1つのリージョンでも、FDは3つあります。
  2. ネットワーク:VCNは範囲がリージョン単位で、テナンシのリソースです。リージョナルサブネットなら、ADを意識せず冗長化できます。
  3. 権限の箱:テナンシはリージョンを使う側です。コンパートメントは物理の場所と無関係な論理の箱で、リージョンをまたいで使えます。
Oracleの物理設備と、テナンシの中の論理の箱

AWSを知っている人向けの読み替え

AWSの経験があれば、用語の多くは読み替えられます。一方で、環境の分け方とサブネットの範囲は考え方が違います。

AWS / OCIAWSとOCIの構造の違い
AWSOCI環境の分け方アカウントを分ける1つのテナンシをコンパートメントで分けるOrganizations本番アカウントVPC開発アカウントVPC共有アカウントVPCテナンシ(1つ)本番VM開発VM共有NWVCNサブネットの範囲AZごとに別のサブネット1つのサブネットで全ADをまたげるVPCAZ aサブネットAZ bサブネットVCNAD 1AD 2リージョナルサブネット(1つ)インターネットへの送信料少量の無料枠のあと従量課金月10TBまで無料※OCIの10TBは2026-10-31確認。超過分の単価は発信地域で異なります。最新は各社の公式価格表で確認してください。

用語ごとの対応は、OCI用語集で確認できます。

2. 無料で試す2つの方法

OCIの無料枠は、期間限定の Free Trial と、期限のない Always Free の2つです。

Free Trial と Always Free の違い(2026-10-31確認)

項目Free TrialAlways Free
内容300米ドル分のクレジット決められた範囲のリソース
期間最長30日期限なし
対象対象サービス全般Always Free の対象リソースのみ
終了後有料リソースは回収される(A1 と Object Storage は下の注意を参照)そのまま使える

3. Always Free で使える主なリソース

Always Free の主な範囲(2026-10-31確認、最新は公式で確認)

分類リソース無料の範囲
ComputeAMD VM(E2.1.Micro)2台。各1/8 OCPU、メモリ1GB
ComputeArm VM(A1.Flex)月1,500 OCPU時間と9,000 GB時間(2 OCPU、メモリ12GB相当)
StorageBlock Volume起動用と合わせて200GB、バックアップ5個
StorageObject StorageAlways Free のみの状態で合計20GB
DBAutonomous AI Database2個。各1プロセッサ、20GB(どちらも増やせない)
NetworkLoad BalancerFlexible Load Balancer 1個(10Mbps)、Network Load Balancer 1個
Networkインターネット向け送信月10TB

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